> 連用形の用法（日本文法大辞典より）
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> (1) 助詞・助動詞をつけずに用いられる。
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> (イ) それだけで文を中止して、次の文節に続く働きがある。これを中止法という。「花咲き、鳥歌う」「空青く、雲白し」（これは、文語で音便の形をとることもある）「海は静香で、風も暖かい。」これは次の文節にしていろいろの関係でつながり、例えば、「雨に濡れ、風邪をひいた」のように原因・理由を表わすこと もあり（順接）、「百メートル下に転落し、けがもしなかった」のように、逆接としてつながることもある。
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> (ロ) 次の文節を修飾する働きがある。これを連用法または副詞法という。「急ぎ帰る」ただし、動詞の場合、現代語では「話し続ける」「呼び出す」のように、複合語として扱うことができ、連用形の部分はさらに「かっとばす」「おっかける」のように、促音便化して接頭語的に用いられることも多い。この連用法（副詞法）が見られるのは、主として形容詞・形容動詞についてである。「早く走る」「静かに流れる」「河も見えず音がするだけ。」そのほか文語の形容詞は「風烈しう吹く」のように音便の形をとることもある（このような言い方は方言として残っている）。現代語では、「お寒うございます」「おめでとうぞんじます」など、「ございます」「ぞんじます」に続く場合だけに見られる。